かなり長めの自己紹介

『自己紹介』

1972年生まれ。愛知県岡崎市に住んでいます。

夫・息子1人・娘1人の4人家族です。

 

【資格など】

ABCクッキングスタジオ ブレッドライセンス取得

名古屋製菓専門学校 製パン科卒業

食品衛生責任者講座 受講終了

(関係ないですが・・・大昔に取った)旅行業務取扱主任者資格も持ってます

 

『パンとのつながりエピソード』

~会社員時代~

大学を卒業後、某旅行会社に就職。名古屋の支店に配属され、カウンター業務をしておりました。

「何か習い事をしたい」と思い、「ケイコとマナブ」(私たち世代にはお馴染み)で探していると、『パン教室』を発見。

今思うと、料理&お菓子上手な母が作れないものを、作れるようになろう!とパンを選んだ気がします。

そこで選んだ、パンづくりの習い事。『2時間で作る』というのが、この教室の作り方のコンセプトでした。

当時は、今ほどパンづくりが一般的ではなかったし、発酵機もなかったので、個人個人で湯をはったボールとともに発酵させたり、大きなビニール袋をかぶせて、発酵させたりしていました。その、アナログ的な作り方を教えていただいたおかげで、『特別なものがなくても、工夫すれば、パンは家でも作れる』ということがわかり、どんどんパンづくりにはまっていきました。

勤務が、早番・遅番とあったので、遅番の時は、早起きをして、パンを焼きあげてから出社する・・というような日々。

あの頃は『パンを作っているのが楽しい!いっぱい作りたい!』と思っていました。

 

~会社を辞める~

パンのコースが、初級→中級→上級→師範クラスに上がっていくにつれ、憧れの先生から『講師を目指してがんばりなよ!』とのせられ、その気になった私は、ブレッドライセンスを取り、講師の試験を受けました。

どんな試験だったのか、何回トライして受かったのか・・とかすっかり忘れてしまったのですが、とにかく合格し、ブレッド講師としての資格を得たのです。

今思えば、少々安易というか、考えが浅いとも思いますが、『パンの先生になるんだ!』と、私は会社を辞めてしまったのです。

26歳でしたが、正社員の座を捨て、アルバイトのような身になる私に、両親はどう思ったことか・・・。

それだけでなく、もっと専門的な知識を身につけたいと思った私は、27歳にして、貯金を全てつぎ込み、名古屋の製菓専門学校の製パン科に入学しました。

周囲は、高校卒業したばかりの若者ばかり・・・製パン科1番の年長者になり、毎日学校に通う日々が始まりました。

 

~専門学校時代・生徒編~

 学校には、東海地方(時には東京)の有名なホテルやベーカリーの先生が授業に来てくださり、先生方1人1人のパンに対するこだわりや情熱を教えていただきました。

ここで学ぶパンは『家庭でのパン』ではなく、やはり『プロのパン』『売るパン』であり、生イーストを使い、大きなミキサーでこね、ホイロ(発酵機)があり、釜(オーブン)で焼く・・そんな世界でした。

私は、学校に通っている間、岐阜の実家から名古屋の学校まで通い、日中は授業・学校が終わると名駅のスタジオでブレッド講師をする・・・そんな生活を送っていました。

卒業近くなって、みんなはホテルやベーカリーに就職が決まっていくように・・・。

私は一体どうしたものか・・と思っていた頃、学校側から「学校に残って、授業の手伝いをする助手の仕事をしないか」と声をかけていただきました。

そこで、卒業後、学校に勤めることになりました。

 

~専門学校時代・助手編~

助手の仕事は、授業の準備・後片付け・材料の発注・授業がスムーズに進行するように「仕切る」こと・先生との段取りの打ち合わせ・そして、製パン科の生徒のフォローをするということ。

本当にわからないことだらけで、夜遅くまで働いていた気がします。

もちろん、この頃は、クッキングスタジオでの講師は休んでいました。

 

生徒・助手として専門学校で勉強させていただきましたが、一番勉強になったことは「先生方のパンに対する情熱と愛情の深さ」です。

それぞれの先生方にそれぞれのやり方があり、こだわるポイントが違いました。それが、各ベーカリーの特色なんだと・・・。

あと、技術的なところだと、「配合の大切さ」や「段取りの組み方」などが、その後の私に役立っています。

 

1年経って、体力的・精神的にキツイこと、そして、私はやっぱり「家庭で手軽に作ることができるパンの作り方を、多くの人に伝えたいんだ」ということを

改めて感じ、学校を辞め、クッキングスタジオに戻ることにしました。

 

 ~スタジオの運営・多くの生徒さんに出会えた時期~

クッキングスタジオに戻りましたが、今度は立場が違いました。

以前は、ただブレッドの授業をするだけの講師でしたが、今度はスタジオの運営や管理をする仕事にも関わるようになりました。

生徒さんの入会の説明会をしたり、担当の生徒さんのお世話や講師の方へのフォローなど・・・。

 

この時期、本当に多くの生徒さんに出会いました。たくさんの元気と刺激をいただいた、私の大切な時期です。

ツライこともあったのですが、生徒さんたちが楽しそうにパンをこねている姿を見ると、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

 

この間に、結婚をし、妊娠をしました。妊娠6ヶ月まで働き、ついにクッキングスタジオでの7年半の講師生活にピリオドをうつことになりました。

 

~お母さんになって~

出産をし、育児に追われる日々。

子ども中心にすべての時間を合わせる生活。

そりゃあ~手作りのものを食べさせたいとは思っていても、「そのパンを作る時間なんてどこにある!」って感じでした。 

パンといえば、スーパーの100円食パンやお菓子パン・惣菜パン。

 

しかし、子ども達が幼稚園に入り、お母さん方との交流が始まるにつれ、ちょっとしたお礼や手土産にパンを焼いたり、ホームパーティーする時は、みんなでピザを焼いたり、ハンバーガーを作ったりするようになりました。

だんだん、パンを作る余裕も出てきて、少しづつですが、パンを作ることが、生活の中に戻ってきました。

パートで働くようにもなり、子ども2人も小学校に入学。

そして、いろんないきさつがあって、長年空き家だった家を使って、パン教室をしようということになったのです。

 

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~今、思うこと・・私に何ができるのか~

クッキングスタジオで働いている頃、私は独身で、基本的には自分で稼いだお金を自由に使っていました。

パン屋さんをめぐったり、高いパンを買ってみたり、パンの材料をあれやこれやと買うことができました。

そして、決して安くはない(かなり高い)授業費を払って通ってくださる生徒さんを「あたりまえ」のように思っていた気がします。

 

でも、私も一主婦になり、一お母さんになり、生活もお金の使い方も物事の優先度も変わってしまいました。

パン屋さんをめぐるどころか、名古屋へ行くことも年に2~3回。「ベーカリー」といわれるようなところでパンを買うのは、特別なことで、「うぅーーー高い」と思いながら買う始末。いろんなことを節約して、子どもの習い事・洋服・靴etcの代金を捻出するのです。

 

今の私は、主婦の方・お母さんの方が、自分のために「3000円以上使う」ということ・「3時間以上の時間を使う」ということが、とても貴重なことで、その『もと』をしっかりとりたいというお気持ちが、よくわかります。

 

なので、教室に来てくださった方には、「楽しかったー」「ためになったー」と思っていただける時間を過ごしていただきたいと思っています。

教室で作って、お持ち帰りいただいたパンを、学校から帰ってきたお子さんたちが、おやつに食べる・・・「お母さんが作ったパン美味しいね♪」「また作ってよ」なんていう会話が交わされる・・・そんなひとときを味わっていただけたら、本当に嬉しいです。 

教室で作るだけでもいいのですが、ご自宅でもチャレンジしてみる・・・何度も何度も作るうちに、ご自宅でも作れるようになる・・・新しい趣味ができる。

そうなったら、さらにさらに嬉しいです。

 

講師の時、はじめは「パンづくりなんて・・・」と全く興味のなかった方が、昔の私のように、どんどんはまっていく姿を何回も何回も見ました。中には、パン教室を開いたり、パンの講師を目指した方もいらっしゃいました。

若い方に限らず、主婦の方・おばあちゃん世代の方・・・それだけ、パンづくりは魅力的なものなんだと実感しました。

 

今は、お料理サイトも充実していますし、パンの作り方やレシピも、検索すれば、山ほど出てきます。

でも、初めて作る方にとっては、???の壁にぶち当たるかもしれません。

やっぱり、ちょっとしたコツやポイントがあるんですよね。でも、それさえ覚えてしまえば、図書館で借りてきたパンの本を見ながら、好きなパンが作れるようになりますよ。

そのちょっとしたコツやポイントを、お伝えしていきますので、「パンづくりの入口」を【Panoria】で1度体験してみてください。

 

どうぞどうぞ、気軽にパンを作りいらしてください。難しいパンは作りません。

(パンづくりベテランさん・本格的なバゲットやハード系のパン・クロワッサンやデニッシュを作りたい!天然酵母のパンが作りたい!という方には物足りない内容です)

そして、リラックスした時間を過ごし、ご自宅に帰って、時間に追われつつも、また元気にお母さん・奥さんをしましょう!

  

自己紹介にしては長すぎる自己紹介を、最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

 

みなさんと一緒に、パンを作るのを楽しみにしております。

 

鈴木 紀子